サヨナラを見送ること
昨日、元同期の卒業を見送った。
私は一年間留学していたので入学した学年とは違う学年にいる。簡単に言えば留年してる。
だから一番思い入れのある同期たち全員の卒業を見送る立場になった。
夏くらいから卒業のことを考えて、どうしようもなく悲しくなったり泣いてしまう夜もあった。そのくらい大切な仲間たちだった。
みんなの辛そうな顔を見て早く受験が終わって欲しいと祈ったけれど、卒業を意識すると、この時が永遠に続いて欲しいとも思った。
永遠に続く時などない。
ついに最後の日。
卒業式、全員の名前が呼ばれる。
めちゃんこ退屈な時間なので卒業式に出席させられている後輩たちはほぼ寝てた。私も去年は寝てた。
でも今年は全然違う。私は1人の名前が呼ばれるたび、どんどん短くなる終わりに号泣してしまった。
みんなの名前は全員知ってる。
受験会場で知り合った子、初めて喋った子、同じクラスで隣の席だったやつ、一緒にたくさんたくさん泣いた子、部活だけは真剣にやってるやつ、いつも支え合ってきた子、才能に嫉妬したやつ、会う度にハグしてた子、部活が同じだった子、私に宝塚を教えてくれた子、一緒にバンドを組んでたみんな、好きだった人、私を見つけるとタックルしてくるやつ、真っ黒になりながら毎日グラウンドで走ってた子、素っ気ないけど必ず「ヨッ」って言ってくれるやつ、私のことを大好きと言ってくれる子、出国の日に空港まで来てくれたみんな、帰国の日に何時間も空港で待っててくれたみんな、、、、。
そんなみんなの名前が呼ばれる度に思い出が溢れてきて、涙も溢れてしまった。
同期の卒業を見送る立場になんてなったことなかった。多くの人がそうなように。
見送ること、それは残されること。
一緒に過ごした大切な仲間がいなくなってしまう。
こんな気持ちになるんだなあ。
胸が張り裂けちゃうくらいかなしくてやりきれなくて、どうしようもなく泣いてしまう。私もみんなと一緒に卒業したかった。大好きだもん
私のご贔屓は89期の、今度退団される方。
今までたくさんの同期、組子を見送ってきた。
美弥さんもこんな気持ちだったのかな。
私はたった3年過ごしただけでこんなにつらいのに、何年も青春をかけて一緒に戦ってきた仲間の退団を見送るのはどんなに苦しいだろう。
すこしわかったような気がした。
昨日までたくさん泣いた。だけど昨日は笑顔でさよならが言えた。だから6月9日もきっと、笑顔でお別れを言いたい。